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【音信不通 クズ男⑥】これからって時なのに、ごはんの時間には帰ります。


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--コレは、わたしの恋愛黒歴史をつづったものである。 

       こんな男には気をつけて。

  

 そんな男イネーだろ?と思われるような男がホントにいました。

 

 もう、タイトルからしてツッコミどころ満載なのだけど、前述りとおり、二人で過ごすデートのときも、自分の車は乗って来ず(結局、車持ってなかった)、私が迎えに行き、ドライブしたりして過ごします。

 

 基本的には、昼ごはんや晩ごはんを食べてからの集合。なのでそれまではそんなに気にしていなかった。

 

 でも、何度か逢ってるウチに、一緒のときにご飯の時間が来ることもあるじゃない?

んで、ご飯どうしょっか。と思うか思わないかのとき、「んじゃぁ、そろそろ帰えろっか。」と、私の予想とは違う言葉が、彼の口から飛び出したのでした。

 

 「え?もう帰るの?ご飯って、帰って食べるの?」と聞くと、「オカンがご飯してくれてるから」みたいな感じで。 

 

 彼は、バツイチ独身。家に迎えに行くこともあるので、それは事実。

 実家暮らし。両親と、弟、出戻りの妹と、その子供二人との家族構成。

 

 デートのときくらい外で食べるからと。家族にそう言ってくれてもいいのでは?…とは言えず。

 

家に食費や生活費は入れてるのだろうから、晩ご飯を家で食べるのも、まあ、それも仕方ないのかな?とも思ってました。 

 

 何度か逢ってるウチに段々気がついた。最初から誘い方はいつも、遠回しで相手任せと言うか、自分で行先も決めないと言うか。

 

「あそこのラーメン屋さん美味しいよね」って話は盛り上がるものの、じゃあ今度一緒に行こう!って話には絶対つながっていかない。

 

  何かが変。違和感。

 

 何がオカシイって…過ごすごとに、彼の本性が見えていったのでした。

 

 彼は、お金を出したがらない、

 クズ男のジャンルの中でも、

 超ドケチ男でした!!

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はじめてのデートは夏の暑い夜でした。 

ドライブしたり車中でおしゃべりしたりして、4時間過ごした中で…

 

 帰りに気づいたこと。 一口も水分を摂ってなかった。

--- み、水… のど乾いた…。

 

 そう、飲み物も買わない。いやいやたまたま?ではなかった。

 

 次のときも、その次も、またその次も、どんなときも、どんなときも…

 

つまり、彼は、一円もお金を使いたがらない。そりゃご飯の時間は家に帰るハズだヮ。

うん。仕方ない? 仕方なくなーい!

 

あぁ。こんな男に惹かれて関わってしまった。我ながら情けない。

 

その瞬間ごとは、女性をとても幸せな気分にさせる。

愛情や優しさの言葉は、ピカイチ。

 

自分が惹かれた存在を否定したくない、失敗したと認めたくない、可笑しなプライドと… まだ信じたいという僅かな愚かな希望を持ちつつ…

 

なかなか離れることが出来ず。

 

 

つづく。

 

 

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